原価率・変動費率を下げる方法について | かなえ経営株式会社(税理士法人トレイス)

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原価率・変動費率を下げる方法について

原価率・変動費率を下げる方法について

筆者:税理士 佐野 元洋
"中小企業の経営参謀"

今回は、原価率、変動費率を下げる方法について見ていきます。

これまで固定費の削減、売上アップの方法と見てきましたが、

実は原価率の低減が一番難しく、時間もかかります。

なぜなら、仕入先や外注先との価格交渉、条件交渉が必要になってくる場合が多いからです。

力関係で言うと購買側が強い場合が多いかもしれませんが、末永いお付き合いを考えるとWinWinの関係を構築していくことが重要ですので、こちらの都合だけを押し付けるわけにはいきませんね。

しかし、できる施策はすべて検討して行きたいですね。

仕入や材料についても、数量と単価に分解して考える事が重要です。

ではそれぞれについて、打つべき施策を見ていきましょう!

◎仕入れ商品について

 ●仕入量の最適化

  ・販売数量予測の精度UPによる適正仕入

  ・先読みによる小ロットでの仕入

  ・予約販売・早期販売による販促

  ・返品条件付きによる仕入

  ・売れ筋商品比率の向上

 ●ロスの削減

  ・特売タイミング改善による完売

  ・売れ筋商品比率の向上

  ・商品保管管理の徹底

  ・在庫管理の徹底

  ・不良在庫処分販売ルートの構築

 ●仕入単価削減

  ・仕入先の集約もしくは分散による改善

  ・販売奨励金の高い仕入先への集約

  ・販売奨励金交渉の実施

  ・支払いサイトの短縮による改善

  ・納期・納品方法の見直し

  ・相見積もりの徹底

  ・新たな仕入先の開拓

◎材料費について 

●使用量の削減

  ・使用量の適正化 ⇒ 商品設計見直しによる使用量削減

           ⇒ 製造方法の見直しによる使用量削減

           ⇒ 製造ラインの見直しによる使用量削減

           ⇒ 材料規格の統一による使用量削減

  ・歩留り改善   ⇒ 保管材料の陳腐化防止

           ⇒ 先入先出による在庫管理

           ⇒ 仕入ロットの適正化

           ⇒ 設備不良改善による材料ロス削減

           ⇒ 製造方法の見直し・改善

           ⇒ 端材の有効活用

           ⇒ 材料変更による改善

  ・品質不良の防止 ⇒ 材料受入時における検査基準の明確化

           ⇒ 各工程における検査基準の明確化

           ⇒ 各工程における検査結果の徹底

           ⇒ 検査設備の投資による不良発生率の削減

●購入単価の削減

  ・購入単価削減  ⇒ 過剰品質をやめる

           ⇒ 購入ロットの変更

           ⇒ 仕入先の集約

           ⇒ 納期・納品方法の変更

           ⇒ 支払いサイトの短縮

           ⇒ 相見積もりの徹底

           ⇒ 新たな仕入先の開拓

◎外注費について 

 ●購入量削減

  ・内製可能作業の外注がある ⇒ 工程管理のあり方を改善する

                ⇒ 工程の人・技術・設備等を見直す

                ⇒ 受注納品の納期を交渉する

                ⇒ 内製可能製品の販売活動強化

                ⇒ 内製可能製品の新規納入先の開拓実施

●外注単価削減      

                ⇒ 外注の仕様書を見直す

                ⇒ 外注の納期を見直す

                ⇒ 外注の納品方法を見直す    

                ⇒ 外注の内製化を検討する

                ⇒ 外注発注ロット数の拡大

                ⇒ 外注先の集約

                ⇒ 相見積もりの徹底

                ⇒ 新たな外注先の開拓

いかがでしたでしょうか?

今回紹介したことすべてをこなすことはかなり大変です。

しかし、面倒でも小さなことまで徹底して行うことで、今後の経営に良い影響をもたらすことは間違いありません。

いきなりすべてではなく、自分ができそうなことから始めましょう!

これらすべてを覚えてこなすのは非常に大変ですが、ご相談など、弊社ではいつでも受け付けておりますので、是非お気軽にご相談ください!

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