最近、脱税のニュースがよく目につきます。
早くも確定申告明けの4月での税務調査の打診がちらほら来ています。
今日は、税務調査で見られるポイントについてお話しします。
⑴売上
抜け漏れがないのが大前提ですが、すべての売上を計上している必要があります。
もう1点は、期ずれです。
今期の決算に計上すべき売上が、翌期に繰り越されていないか!?ここは必ずチェックが必要です。原則として、モノの販売に関しては、モノを引き渡した時点(引き渡し基準)、サービスに関しては、役務提供が完了した時点が売上計上すべきタイミングということになります。
⑵原価&棚卸
売上に対する原価率が、大きく変動していないかのチェックが必要です。
3%~5%以内の変動であれば問題ないですが、それ以上変動している場合には何らかの理由がないと不自然かと思います。
売上がまだ計上されていないものに対する仕入は、棚卸し(在庫)として計上する必要があります。
⑶人件費
その人が実在するか勤務実態はあるかという視点で見られます。
労働者名簿や源泉徴収簿、タイムカードを準備することが必要です。
⑷その他経費
まず事業に関連する経費として実際にかかったもので、妥当な範囲内であるかがチェックされます。私的な支出が経費として計上されていないか、特に注意されます。
提出された領収書や請求書が実際の取引を正確に反映しているか、偽造や改ざんがないかを確認されます。
具体的な注意すべき科目は以下の通りです。
①交際費・会議費
誰とどんな目的で行ったのかメモしておく必要があります。
プライベートなものが含まれていないかという視点で見られます。
②修繕費
資本的支出となる部分がないか?
③保険料
保険積立金や長期前払費用とすべき部分が適正に処理されているか?
④外注費・委託費
取引の実態があるかどうかや決算期間内に役務提供が完了しているかどうかのチェックが必要です。
⑸まとめ
これらの他にも注意すべき点はいろいろあります。
税務調査があってもなくても、日々の経理処理の中で、しっかりと上記のような内容はチェックしましょう!