忙しさに追われる日々の中で、部門別業績管理を把握できない!という方もいらっしゃるでしょう。
今日は、部門別業績管理についてお話します。
(1)部門別業績管理の必要性
部門別の業績管理をされていない会社では、部門別管理なんかやったことない、難しそう、面倒くさそうなどいろいろ理由はあると思います。
一方、小売店や飲食店などで複数店舗ある場合は、比較的店舗ごとの業績把握は進んでいる印象があります。
しかし、サービスが複数ある場合、サービスごとの業績は把握できているでしょうか!?
例えば飲食店で、お店での食事提供と別にデリバリーやテイクアウトのサービスがある場合、あるいは美容室で、美容室のほかにネイルサロンやまつげパーマのサロンなどを併設してい場合などです。
また介護事業では、デイサービスと訪問介護と居宅支援など複数サービスを並行して提供しているところが多いでしょう。これらのサービスごとの業績把握は必須です。
売上ぐらいは分けているけれども、収支までは把握していないケースも多く見受けられます。
収支をきちんと把握していないと、その事業・サービスが儲かっているのかどうか把握することがでいません!把握できないままもし赤字が続いていたなら、せっかく他の事業で出ている利益を削ることになります。またその事業を継続するか撤退するかの判断もつきかねるという事態になってしまいます。
より迅速な経営判断のためにも事業・サービス別の業績管理は、マストだと言えるでしょう!
(2)部門別管理のやり方
①売上を分類する
まずは、売上をその事業・サービス(以下では、事業・サービスごとの区分のことを部門と言います)ごとに分類することから始めます。
小売業やサービス業では、レジの設定で部門を分け、部門ごとの集計が出るようにします。BtoBの事業では、請求書を部門ごとに振り分け管理するとよいでしょう。
②変動費を分ける
次に、変動費となる仕入や外注費、販売手数料など売上に連動するコストを①の売上分類ごとに紐づける形で、分けましょう。
③人件費を分ける
そして、部門ごとに所属する社員やパート・アルバイトの給与・賞与・社会保険料を①の売上分類ごとに紐づける形で、分けましょう。
④その他の経費を分ける
家賃や光熱費、電話代や交通費などのその部門に直接係る経費を①の売上分類ごとに紐づける形で、分けましょう。
共通してかかる経費を按分して振り分ける事例も多く見られます。しかし、これをしようと思うと頭が混乱したり、かえって純粋な部門業績がわかりにくくなるので、ひとまずは、直接その部門にかかる経費だけを集計しましょう。
(3)ツールのご紹介
そこまでの資料をベースに会計データを作成できれば、あとは分析ツールに流し込むだけです。すると、図のように可視化されて部門ごとの業績を把握することができます。
把握すべきポイントは、以下の2点です。
①部門ごとの限界利益
②部門ごとの固定費
そして、改善すべき点が、固定費なのか、原価率なのか、売上なのかを探っていきます。
弊社では、この業績を可視化するツールとしてbixidを活用しています。
ご興味があればぜひお問い合わせください。