経営理念やビジョンの浸透 | かなえ経営株式会社(税理士法人トレイス)

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経営理念やビジョンの浸透

経営理念やビジョンの浸透

筆者:税理士 佐野 元洋
"中小企業の経営参謀"

経営理念や会社のビジョン、会社の方針の浸透に苦労されている会社は多いのではないでしょうか!?

今日は弊社での取り組み事例を交えてお話しさせていただきます。

⑴経営理念

経営理念とは、企業や組織が活動を行う上での基本的な価値観や目的、使命を示すものです。これは、経営者が企業活動を通じて何を目指し、どのような社会的価値を提供したいのかを明文化したものです。経営理念は、企業の方向性を明確にし、従業員、顧客、取引先、さらには社会全体に対して組織の存在意義を伝える役割を果たします。

⑵ビジョン

ビジョンとは、「私たちは将来どのような姿を目指すのか?」を明確にするものであり、

企業の将来像や目標を具体化します。

概ね10年後などにどんな規模感、組織、事業領域を目指すのかを示す具体的な数値などの目標でありなりたい姿であります。

⑶経営理念やビジョンの浸透

①経営方針発表会の開催

経営方針発表会の開催により、ビジョンや今年度の方針を社内外に知ってもらい、取引先や仕入先、関係業者に協力を仰ぐのです。

経営指針書は、ボトムアップ式で社員の意見も吸い上げながら作成段階からかかわってもらうとよいでしょう。

経営方針発表会では、社員に発表の場を持たせ、計画に対するコミットをしてもらうことも重要です。

②合宿

弊社では、経営方針を深めるための合宿を年度初めに行って、経営方針に対する理解を深めるとともに半期のアクションプランの作成を行います。

半期経過後には、半期合宿を行い、計画の進捗管理を行い修正が必要な場合には、計画の修正を行います。

そして残り半期でのアクションプランを立てます。

③月次進捗会議

月次で、計画進捗の確認のための会議を行います。

出来なかった理由を詰めるのではなく、次にどう行動すれば達成できるのかの視点で考えてもらうことが重要です。

アクションプランのKPIを具体的にし、出来たかできなかったかではなく、やったかやらなかったかがはっきりしやすい指標とすることが重要です。

④個人面談

進捗会議の前後で、個人面談を実施し、計画の進捗に対して課題と感じること、ボトルネックになっていることなど会議の場であぶりだせないことなどを個別にヒアリングし、フォローしていくことが重要です。

⑷評価制度

人事評価制度を整え、個人の能力の評価とともに、経営計画の達成度合いに応じての賞与や昇給の仕組みを作り、社員の頑張りに報いることが重要です。

そのことでモチベーションの維持や能力向上につなげることができます。

⑸まとめ

会社都合でのビジョンや方針の押し付けでは、なかなか浸透しません。

個人の人事評価やモチベーションアップにつながる仕組みを整えることとセットにして初めて機能していくものと思われます。

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