業績分析 | かなえ経営株式会社(税理士法人トレイス)

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業績分析

業績分析

筆者:税理士 佐野 元洋
"中小企業の経営参謀"

今日は、企業の業績分析についてお話します。

⑴収益性

①総資本経常利益率

経常利益÷総資本

会社の全財産でどれだけ儲かっているかを示す指数で、いわゆる利回りのこと。

理想は10%ですが、かなりハードルが高いのでまずは5%を目指しましょう!

②売上高経常利益率

経常利益÷売上高

売上に対してどれだけ利益を残したかを示す指数。

5%以上あれば、優良企業です!

生産

①1人当たり付加価値額

粗利益÷社員数

一人当たりの粗利益の金額で生産性を示す指数。2,000万円以上あると優良。

多い程付加価値の高い仕事をしている事になります。まずは1,000万円を目指しましょう!

②人時(にんじ)生産性

粗利益÷総労働時間

1人1時間当たりの粗利額です。目標は10,000円ですが、まずは5,000円を目指しましょう!5,000円ないと従業員に年収400万円支払うのも難しくなります。

⑶安全性

①損益分岐点売上高

固定費÷粗利率

赤字と黒字がトントンのラインの売上高。損益分岐点を超えると超えた分が利益。

固定費を削減するか粗利率を上げるかのどちらかまたは両方なので、この戦略を考える必要があります。

②労働分配率

人件費合計÷粗利益

粗利益に占める人件費の割合。60%以上になると危険水準。40%~50%が標準。

逆に30%以下だと給与水準が低すぎる可能性があり、社員の不満、下手をすれば離職につながります。

③借入金月商倍率

借入金合計÷月商(売上高÷12)

借入金が月商の何か月分あるかという指標。3ヶ月分以上あると黄色信号。

6ヶ月以上ある場合は、赤信号。早急な財務改善が必要となります。

⑷健全性

①自己資本比率

自己資本÷総資本

目標は50%以上。ない場合は、まずは30%を目指しましょう!

②流動比率

流動資産÷流動負債

1年以内に現金化できる資産と1年以内に支払義務のある負債の比率。

150%以上あると優良。まずは120%を目指しましょう!

③当座比率

当座資産÷流動負債

現金、売掛金など数カ月以内に現金となるもので、1年以内に支払義務のある負債を

まかなえるかどうかの指標。流動資産には、棚卸資産や仮払金などの経過勘定も含まれるため、必ずしも現金となるものではないため、当座比率の方が、より正確に実態を把握できます。150%が目標ですが、120%を目指しましょう!

⑸まとめ

いかがでしたでしょうか?自社の業績をしっかりと分析し、どこが弱いのかどこが足りていないのかを確認して、方針を立て、経営計画書に目標数値を書き込みます。

一度やってみてください!!

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