確定申告の準備のために前回は、準備に必要なものを確認しました。
今回は、令和2年度から改正されているポイントについてお話してまいります。
- 主な改正点
- 是正を受けやすい申告誤り
- ご参考までに
1.主な改正点
大きく7個の改正があります。
その中の一部を紹介しましょう!
・青色申告特別控除の改正
65万円の控除額が55万円に引き下げられました。以下のいずれかの条件を満たす場合は65万円の控除が受けられます。
1 仕訳帳及び総勘定元帳の電磁的記録の備付け及び保存
2 確定申告書類を提出期限までにe-Tax を使用して提出(電子申告)
・給与所得控除の改正
一律10万円引き下げた上で、上限が195万円に下がりました。また、給与所得から控除できる特定支出控除に係る“特定支出”の範囲について以下のように見直されました。
・公的年金等控除の改正
公的年金以外の合計所得額に応じた、一律の引き下げと上限額が設けられました。
その他の改正点や詳しい内容に関しては、国税庁HPをご覧ください!
2.是正を受けやすい申告誤り
税務署から是正の連絡を受けやすい申告誤りについていくつかご紹介します。
・配偶者や扶養親族の所得要件
特に、ご子息(ご息女)の年収合計が103万円を超える場合にご注意下さい!
・申告漏れ
1 一時所得となるもの
ふるさと納税の返礼品や、生命保険会社からの満期金や解約違約金がある場合にご留意ください。一時所得に関しては以前の記事でもご紹介しているのでぜひご覧ください!
2 国外財産
特に、国外に口座のある預金利子などが、申告漏れになりやすいです。
3 還付加算金
確定申告で所得税の還付を受けた際に、利子相当分として「還付加算金」を合わせて受領する場合があります。還付加算金は受領した年分の雑所得として申告が必要です。
3.参考までに
確定申告の際に誤りやすい事例を国税庁がまとめているので、そちらもぜひご覧ください!
参考サイト: 国税庁
何か確定申告などでわからないことなどございましたらぜひ弊社にご相談ください!