プロダクトポートフォリオマネジメント | かなえ経営株式会社(税理士法人トレイス)

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プロダクトポートフォリオマネジメント

プロダクトポートフォリオマネジメント

筆者:税理士 佐野 元洋
"中小企業の経営参謀"

今日は、プロダクトポートフォリオマネジメントについてみていきます。
プロダクトポートフォリオマネジメントは以下のような要素を含みます。

⑴要素

製品ライフサイクル管理:製品の導入から成長、成熟、衰退までの各段階を管理し、適切なタイミングで投資や撤退を判断します。
バランスの取れたポートフォリオ:リスクとリターンのバランスを考慮して、成長製品と成熟製品、新規製品と既存製品などを適切に配置します。
資源の最適配分:限られた資源(人材、資金、時間など)を最も効果的に配分し、最大の成果を上げるようにします。
市場分析と競合分析:市場のトレンドや競合他社の動向を常に把握し、それに基づいて製品戦略を調整します。
パフォーマンス評価:各製品のパフォーマンスを定期的に評価し、必要に応じて改善策を講じます。

⑵ステップ

プロダクトポートフォリオマネジメントを効果的に行うためには、以下のステップが重要です。

ポートフォリオの定義:現行の製品やサービスをリストアップし、各製品のステータスや市場での位置づけを明確にします。
評価基準の設定:製品の評価基準を設定し、売上、利益率、成長率などの指標を用いて評価します。
ポートフォリオの分析:評価基準に基づいて各製品を分析し、ポートフォリオ全体のバランスを確認します。
戦略の策定と実行:分析結果に基づいて戦略を策定し、具体的なアクションプランを実行します。
定期的な見直し:市場や競合の変化に応じて、ポートフォリオを定期的に見直し、必要な調整を行います。

⑶マトリックス

プロダクトポートフォリオマネジメントにおいて、企業の製品や事業を分析するために使用される「負け犬」などの4つの要素は、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のマトリックスで表現されるものです。これらの要素は以下の通りです。

花形(Stars):
特徴:高成長市場において高い市場シェアを持つ製品や事業。
戦略:さらなる投資が必要であり、市場の成長に伴って利益を最大化することを目指します。将来的に「金のなる木」になる可能性が高い。

金のなる木(Cash Cows):
特徴:低成長市場において高い市場シェアを持つ製品や事業。
戦略:安定した収益を生み出すため、これらの製品や事業は企業の主要な収入源となります。市場成長が低いため、過度な投資は避け、利益を他の成長分野に再投資する。

問題児(Question Marks):
特徴:高成長市場において低い市場シェアを持つ製品や事業。
戦略:成長のポテンシャルはあるが、市場シェアの拡大には多くの投資が必要です。成功すれば「花形」に昇格する可能性があるが、失敗すれば「負け犬」に転落するリスクもあります。戦略的な判断が求められます。

負け犬(Dogs):
特徴:低成長市場において低い市場シェアを持つ製品や事業。
戦略:将来的な成長の見込みが少なく、資源の投資が正当化されないことが多いです。これらの製品や事業は撤退や売却が検討されることが多いです。

⑷まとめ

自社の商品・サービスがどの象限にあるのか、その売上金額はいくらなのかをマトリックスに落とし込んでみましょう。
バランスよく配置されていることが重要になります。

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