こんにちは!
国税庁から2021年分の路線価の発表がされました!
「路線価」とは
宅地の価額がおおむね同一と認められる一連の宅地が面している路線(公衆が通行する道路のこと)について、その路線に面する宅地の1平方メートル当たりの価額を1,000円単位で表示したものを「路線価」という。
アットホームから引用
この路線価は住宅地の価格が、その土地が面する道路の価値によって決定されるという発想から作られたもので、
大きく
- 相続財産評価
- 固定資産税の評価
に利用されます!
今回はその路線価についてご説明いたします!
路線価の発表
国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2021年分の路線価(1月1日時点)を発表した。
(日経新聞電子版)https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG28AXN0Y1A620C2000000/
全国約32万地点の標準宅地は全国平均で前年に比べ0.5%下落した。
新型コロナウイルスの影響で観光地や繁華街などがマイナスに転じ、6年ぶりに前年を下回った。
都道府県別では39都府県が下落し、東京や大阪、愛知などの13都府県がマイナスに転じた。
下落率が最も大きかったのは静岡の1.6%で、1.4%の岐阜や愛媛などが続いた。
都道府県庁所在地の最高路線価は22都市で下落し、前年の1都市から大幅に増えた。
インバウンド(訪日外国人)の増加で上昇が続いていた観光地などで反動減が目立つ。
下落率が最も大きかったのはインバウンド需要が激減した奈良市。
前年の21.2%プラスから一転、12.5%マイナスとなった。
次いで神戸市がマイナス9.7%。20年に上昇率トップ(40.8%)を記録した那覇市もマイナス1.4%に転じた。
路線価とは?
冒頭でも申し上げた通り、路線価は、路線(道路)に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価額(千円単位で表示しています。)のことであり、路線価が定められている地域の土地等を評価する場合に用います。
なお、路線価が定められていない地域については、その市区町村の「評価倍率表」を使用します。
路線価の使用事例
例1
路線価300,000円の普通住宅地区にある100㎡(縦10m 横10m)の土地を考えてみましょう。接道は前面のみです。
300,000×1.00(注1) ×100㎡=30,000,000円となります。
注1:奥行価格補正率表から判定します。
参照https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/sisan/hyoka_new/02/07.htm
例2
上記同条件で、土地の形状だけが縦25m、横4mのの土地を考えてみましょう。
300,000×0.97(注1)×0.94(注2)×0.90(注3)×100㎡=24,618,600円となります。
注2:間口狭小補正率表、注3:奥行長大補正率から判定します。
つまり同じ路線価の価格であり、面積が同じでも、土地の形状により評価額は変わるのです。
奥行の長さを見るのが奥行価格補正率、間口の広さを見るのが間口狭小補正率、間口と奥行きのバランスを見るのが奥行長大補正率です。
これらの評価は、土地を贈与する場合や相続する場合に使用することになります。
まとめ
路線価によって地価にどのような影響があるのかを理解して頂けたのではないでしょうか。
これを機会に、ご自身の所有する土地があれば路線価を調べてみましょう!
https://www.rosenka.nta.go.jp/