先日は、顧問先の税務調査の立ち会いでした。
確定申告終わってから3件目になります。
⑴税務調査の時期
税務署の事務年度は、7月〜6月の1年間です。
事務年度が6月末までなので、6月中旬までに税務調査を終了させる必要があるため、ある程度のところで決着がつきやすいということがあります。
逆に、7月からは新年度で調査官も気合いが入っていますし、年度の目標数字もあるため一筋縄では行かない場合もあります。
⑵調査官
最近は税務署も人材不足のようで、30代、40代の脂の乗った中堅組は、国税局に取られているらしく、所轄税務署にはほとんど50代と20代しかいないようです。
先日の調査官も20代のペアでした。
⑶見られるポイント
○売上
売上は、まず期ズレのチェックです。
商品の引き渡しやサービスの提供が決算期末までに完了している場合や締め日以後の納品分などの売上が漏れやすいのでチェックされます。
原則として売上は、商品を引き渡した日、サービスはサービスの提供を完了した日で計上する必要があります。
○仕入・棚卸
特に期末で仕入れにあがっているいて、売上に反映されていない場合には、要注意です。
それは在庫となります。
在庫表をきちんとつける必要があります。
その在庫表と売上の対応関係がチェックされます。
○人件費
人件費については、まずその社員が実在するのかどうかのチェックがされます。
○その他の経費
その他の経費で問題となるのは次のような勘定科目です。
・外注費
その外注費に対応する売上があるかどうかごチェックされます。
・業務委託費
業務委託の内容がチェックされます。
・交際費
誰とどこに行ったのかが問われます。
その内容が事業に関連するものかどうかが、チェックされます。
・消耗品費
1個または1組のものが30万円未満かどうかのチェックがされます。
⑷ まとめ
今年度の税務調査はほぼ終了しています。
7月からの来年度に入るとまた税務調査が活発化しますので、しっかり準備をして備えましょう!