経営計画を立てる際、様々な用語が出てきますよね。
経常利益、原価率、労働分配率…
さらに、これらをしっかりと読み解くのに会計知識が必要となってきます。
しかし、そこでも減価償却、棚卸し、原価率、変動費……。
そこで今回からは、上記のような、経営計画を立てる際に必要な指標について、解説していきたいと思います!!
【原価率とは⁈】
原価率とは⁈といきなり言われても困りますよね。
原価率とは、売上に占める"原価の割合"のことを言います。
では、"原価"とは何でしょうか?
その売上を上げるために直接かかった費用のことを言います。
分かったようなわからないような感じですよね。
わかりやすい例でお話します。
例❶
ボールペンを仕入れて、販売する場合を考えてください。
1本60円で仕入れたボールペンを
1本100円で販売しました。
売上100
原価 60
利益 40
となり、
この時の60円が原価ということになります。
ちょっとだけ、複雑にします。
例❷
1本60円のボールペンを5本仕入れました。
1本100円で2本販売しました。
売上200
原価 300
利益▲ 100 → ×
ではないです。
売上 200
原価 120(60×2)
利益 80
となります。
3本分は、在庫ということで、原価には含まれません。
2本のボールペンの売上を上げるために直接かかった費用は、2本分の仕入れだけですので、
60×2=120となります。
⚪︎小売業や卸売業では、この在庫に気をつけてください。
⚪︎製造業では、材料費、加工に出す場合などの外注費が原価になります。
⚪︎建設業では、材料費、下請けに出す場合などの外注費が原価になります。
⚪︎運送業では、庸車費、ガソリン代、高速代などが原価になります。
⚪︎飲食業では、食材やお酒の仕入が原価になりますが、お酒の在庫に注意してください。
⚪︎介護事業やその他のサービス業では、ほとんど原価はないと言えます。
自社の原価は、どれが該当するのか確認してみましょう!
次回は変動費について説明していきます!
もうすでに分かっているという方も、是非復習がてらご覧ください!